花陽浴 THE PREMIUM 八反錦とは?

日本酒ファン垂涎の「THE PREMIUM 八反錦」は、まさに花陽浴の“頂点”を打ち立てた純米大吟醸です。埼玉県羽生市の南陽醸造が培ってきた、トロピカル吟醸香の系譜をさらに研ぎ澄まし、希少米・八反錦を40%まで磨き上げることで生まれる、究極のクリアネスと奥行きをお楽しみいただけます。限定流通かつ抽選販売という入手難度の高さも、この上位グレードならではのステータスに他なりません。
ブランドストーリー──革新と伝統が交わる南陽醸造の矜持
花陽浴の原点は、明治35年創業という長い歴史を持つ南陽醸造にあります。100年以上もの間、地元・羽生で酒造りを続けながらも、常に現代のトレンドに敏感に反応し、「カプロン酸エチル」や「酢酸イソアミル」によるパインやマンゴーのような吟醸香を鮮烈に生み出してきました。なかでも「THE PREMIUM」シリーズは、その伝統的技術に対し、低温長期発酵やタンクごとの酵母コントロールといった最先端の醸造プロセスを融合。香りも味わいもひとクラス上のクオリティを実現しています。
“THE PREMIUM”の特別仕様──精米、限定、酒質の三位一体
「THE PREMIUM 八反錦」は、通常ラインの純米吟醸とは一線を画す三つのこだわりで圧倒します。まず八反錦を贅沢に40%まで磨くことで、酒米の中心部に宿る清冽な旨味と、余計な雑味を徹底的に削ぎ落としました。次に、ごく少量仕込みの限定ロットとし、抽選や店頭限定での販売に絞ることで、希少性と話題性を担保。そして最後に、吟醸香の鮮度を最大限に守る無濾過生原酒というスタイルを採用。これら三要素が一体となって初めて、「華やかでジューシー、なのに飲み疲れない」花陽浴の真髄が完成します。
八反錦×40%精米が描く、繊細かつダイナミックな味わい
広島産の酒造好適米・八反錦は、香りの抜けが良く、キレのある酸を演出しやすい特性を持ちます。「THE PREMIUM 八反錦」ではこの米を100%使用し、精米歩合40%まで磨くことで、パインやライチを想起させる果実香と、米のふくよかな旨味が驚くほどクリアに同居。グラスに注いだ瞬間の鮮烈なアタックから、丸みを帯びたミドル、そして切れ味鋭いフィニッシュまで、香味の三層構造が見事に調和しており、まさに“プレミアム”にふさわしい仕上がりです。
味わいと香りの特長|トロピカル系日本酒の真骨頂

花陽浴が確立した「トロピカル系日本酒」というカテゴリーを、「THE PREMIUM 八反錦」はさらに推し進めます。カプロン酸エチル由来のパイナップルやマンゴーのアロマは、まるでジュースを注いだかのような濃密さ。しかし同時に、無濾過生原酒ならではの微細なガス感が、舌の上でみずみずしく弾け、次の一口への期待を高めます。
香りの成熟──低温長期発酵が紡ぐアロマ
吟醸香成分を最大限に引き出すため、低温長期発酵による酵母管理を徹底。タンクごとの温度制御と酵母ストレインの選定により、過剰なエステル生成を避けつつも、果実そのものを思わせる清々しい香りを実現しました。無濾過&生詰めにこだわることで、瓶詰めから開栓直後まで、そのアロマは劣化することなく鮮度を保ちます。
味わいの構造──ジューシーと繊細の共演
口に含むとまず感じるのは、ジューシーで上品な甘み。その背後からそっと支える八反錦由来の軽やかな旨味と、米の浸透圧で生まれる繊細な酸がありありと感じられます。甘み・旨味・酸味のバランスは紅茶で例えればセイロンを思わせるクリアさと複雑さを併せ持ち、厚みと奥行きを同時に演出。その滑らかなテクスチャーに、ハイエンドな日本酒のポテンシャルを感じずにはいられません。
フレッシュ感の醍醐味──無濾過生原酒ならではのライブ感
加熱殺菌も濾過も行わない無濾過生原酒は、まさに“酒の生命力”をそのまま閉じ込めたスタイル。開栓直後のほんのりしたガス感は、タンク内でわずかに活動を続ける酵母の息づかいです。時間とともに香りが落ち着き、甘みはよりまろやかに、酸味の輪郭は鮮明に――この変化を追いかける飲み方は、まさに「生酒の醍醐味」と呼ぶにふさわしい愉しみです。
冷やして飲むのがベスト|おすすめ温度と保存方法
まず前提として、この酒は無濾過・生原酒です。
これはつまり「火入れ(加熱処理)を一切していないデリケートな酒質」であり、温度管理が品質に直結するスタイルと言えます。
✅ 保管の基本
- 要冷蔵(5℃以下が理想)
- 光を避け、冷暗所で静置
- 開栓後はできれば1週間以内を目安に飲み切るのが理想的
瓶内で酵母が微かに活動している場合もあり、味が時間と共に変化する“ライブ感”も楽しみのひとつ。だからこそ保存環境が酒質を左右するのです。
✅ 飲み頃温度:5〜10℃(涼冷え〜花冷え)
- キンキンに冷やしすぎると香りが立ちません
- 一度冷蔵庫で冷やしたあと、グラスに注いで3〜5分ほど常温に近づけると、香りが開き、ジューシーな甘みも引き立ちます
華やかな香りと甘みのバランスが非常に繊細な酒なので、温度のコントロールがその美しさを最大限に引き出す鍵になります。
合わせたい料理は?チーズ・フルーツ系とも相性抜群
花陽浴 THE PREMIUM 八反錦の味わいは、いわゆる「食中酒」タイプではありません。
しかしながらそのジューシーで甘酸っぱい香味設計は、特定のジャンルの料理と極めて高い親和性を持ちます。
🍽️ 相性抜群のペアリング例
料理カテゴリ | 相性の理由 |
---|---|
白カビチーズ(ブリー、カマンベールなど) | 酒の甘みとチーズの脂肪分が溶け合い、旨味が引き立つ |
フルーツ(洋梨、イチジク、生ハムメロン) | トロピカルな香りと果物の甘酸っぱいニュアンスが重なり合う |
スモークサーモン+ディル/クリーム系前菜 | 柔らかい酸と脂のコクが調和し、清涼感のあるフィニッシュに |
和食(柚子胡椒を添えた焼き鳥・鶏天) | 甘みと香りが柑橘・薬味と合わさると、複雑さが増す |
いずれも共通しているのは、「軽い塩気・酸味・脂のコク」という3要素が、花陽浴の特徴と相乗効果を生み出すという点です。
また、デザート酒的に、食後に単体で楽しむのもおすすめ。
冷やしたチューリップ型のワイングラスでゆっくりと味わえば、その香味の美しさと完成度の高さをより深く堪能できるでしょう。
まとめ

「花陽浴 THE PREMIUM 八反錦」は、日本酒が持つ“香り”という魅力を極限まで引き出しながら、酒質設計の妙によって飲み疲れない味わいを実現した希少な存在です。
- 八反錦という端正な酒米を40%まで磨き上げた純米大吟醸
- パインやマンゴーを思わせる南国フルーツのような香り
- 甘み・旨味・酸のバランスが取れた、ジューシーかつ洗練された味わい
- 無濾過生原酒だからこそ感じられるフレッシュで立体的な口当たり
そして何より、限定流通・抽選販売という希少性が、この酒をさらに特別なものにしています。
日常のご褒美として。
大切な人への贈り物として。
または、自らの感性を磨く一本として。
この酒には、「今しか飲めない、今だから感じられる美しさ」があります。
香りで惹きつけ、味で納得させ、余韻で記憶に残す——。
日本酒の芸術性を体感したいすべての人に、強くおすすめしたい一本です。
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